2026.08.25

このたび、第39回和歌山県理学療法士協会学術大会を、多くの皆様のご支援とご協力のもと、無事に終えることができました。会場ならびにオンラインを通じて約500名もの皆様にご参加いただき、活気に満ちた盛会のうちに幕を閉じることができましたことを、大会長として心より御礼申し上げます。
本大会では『温故知新』をテーマに掲げました。この言葉には、これまで諸先輩方が築き上げてこられた理学療法への情熱や、臨床現場で培われてきた「実践知」を大切に受け継ぎながら、社会の変化に対応し、新たな価値を創造していきたいという強い思いを込めております。医療や介護を取り巻く環境が大きく変化する今だからこそ、培われてきた理学療法の本質を改めて見つめ直し、その学びを未来へつなげることが何よりも重要です。
特別講演では、この『温故知新』を体現する二つのプログラムを実施いたしました。特別講演①では、我々が日常的に向き合う正常歩行から紐解く評価や、脳卒中患者の歩行介助時の注意点とその解釈についてご講演いただき、理学療法の原点ともいえる臨床の本質を改めて深く学ぶ機会となりました。特別講演②では、産業理学療法とAI活用という次代を担う新領域についてお話しいただきました。経営者が従業員の健康課題を経営課題として認識し取り組むことの重要性や、AIを価値創造のパートナーとして活用する視点など、私たちの活躍の場が地域社会や企業へ広がるための多くの示唆を得ることができました。
また、若手理学療法士による7演題を含む計17の一般演題発表においては、会場で活発な質疑応答が交わされました。対面会場ならではの熱気や、世代を超えて真剣に議論を深める参加者の皆様の姿に触れ、和歌山県の理学療法士が持つ学びへの高い熱量を肌で感じました。その光景を目の当たりにし、和歌山県の理学療法の未来は非常に明るいと確信しております。
現在、私たち理学療法士の役割は従来の医療・介護分野にとどまらず、予防や健康づくり、産業保健、地域づくりなどへと大きな広がりを見せています。しかし、どのような分野においても根底にあるのは「人を診る、人を支える」という理学療法の変わらない本質です。先人たちから受け継いだ実践知を確固たる礎としながら、新たな分野へも果敢に挑戦し、地域社会から必要とされる存在であり続けることが、これからの私たちに求められる姿であると信じております。
最後になりますが、本大会の開催にご尽力いただいた講師の先生方、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。そして何より、事前の準備から当日まで機敏に動き、献身的に大会を支えてくれた運営スタッフの皆様の素晴らしいチームワークに心より御礼申し上げます。本大会で得られた学びと交流が、参加された皆様の日々の臨床につながり、和歌山県の理学療法のさらなる発展へと結実することを願います。
大会長 美濃 真豊
第39回和歌山県理学療法士学術大会が無事終了し閉幕いたしました。今大会は、対面会場とWeb会場を交えてのハイブリッド形式での開催となりました。
今回、わたくしは微力ながら大会運営の一員として携わり、普段の臨床場面とは違う緊張感を味わうこととなりました。
大会テーマである「温故知新~故きを温ねて新しきを知る~」我々の歩んできた歴史を振り返りつつ、演題発表の冒頭では若手研究者アワード(YIA)として、これからの未来の理学療法士を背負って立つ先生方の発表がありました。そこでの「気づき」を大切にしつつ、
今後もさらなる発展と向上に繋がることを期待します。
また、特別講演においても新たな「気づき」を発見することとなりました。そこでの気づきも大切にし、今後の理学療法士の発展に大きく寄与すると期待します。
紀北局 那賀ブロック長 玉置 訓大

受賞者のみなさま
最優秀賞 中口拓真先生 星野クリニック
このたびは最優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。訪問リハビリテーションの実践から生まれた研究が評価されたことを大変嬉しく思います。本研究にご協力いただいた利用者の皆様、共同研究者、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。これを一つのきっかけとして、和歌山県の理学療法士が施設の垣根を越えて連携し、多施設共同研究を進めながら、和歌山発のエビデンスを全国へ発信していければ幸いです。臨床現場には研究の種が数多くあります。ぜひ一緒に和歌山から新たなエビデンスを創っていきましょう。
優秀賞 山下裕先生 和歌山リハビリテーション専門職大学
このたびは、第39回和歌山県理学療法学術大会において優秀賞を賜り、大変光栄に存じます。本研究では、外傷性頸部痛患者の「不公平感」に着目し、患者さんが症状をどのように受け止めているかを下位尺度から検討することで、一人ひとりに応じた理学療法につながる可能性について報告しました。このような賞をいただけたことを大変嬉しく思うとともに、ご指導いただいた先生方、共同研究者の皆様、そして研究にご協力くださった患者さんに心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も臨床の課題解決に貢献できる研究に取り組んでまいります。
優秀賞 中北智士先生 貴志川リハビリテーション病院
このたび、優秀賞という栄えある賞を授与していただき、ご関係の方々にお礼申し上げます。通いの場支援の在り方という、まだ認知度が低い研究に光を当てて頂きましたこと、大変嬉しく思います。今回の受賞を更なる地域リハビリテーション活動支援事業の発展の契機として、これからも努力してまいります。最後になりましたが、日頃より紀の川市の本事業にご協力いただいております先生方に、この場を借りて感謝申し上げます。
YIA優秀賞 池永実優先生 宇都宮病院
このたびは、YIA優秀賞という大変光栄な賞をいただき、嬉しく思うとともに、身の引き締まる思いです。研究を進める中でご指導いただいた先生には、多くのご助言をいただき、心より感謝しております。今回の受賞を励みに、まだまだ未熟ではありますが、研究で得た学びを今後の臨床や研究に活かし、これからも日々研鑽を重ねてまいります。

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