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能登半島地震でのJRAT活動のご報告

今回、医師1名・理学療法士3名の1チームで1月14日~17日の4日間、石川県能登半島地震におけるJRAT活動に従事して参りました。JRATとはJAPAN DISASTER REHABILITATION Assistance Teamの略称で、東日本大震災にて災害関連死が多く発生したことを契機に発足され、和歌山県にも2019年に地域JRATが発足致しました。JRATは、大規模災害時において救急救命に継続したリハビリテーションによる生活支援等を通じ、生活不活発病等から生じる災害関連死を防ぐことを目的とする団体です。今回の震災では、1月8日に石川県と石川JRATの間で協定が締結され、1月10日にJRAT本部より都道府県地域JRAT宛に派遣依頼があり、上記日程にて現地での活動に赴きました。私達は、能登中部に位置する七尾市周辺で活動することとなり、ライフラインとして電気・ガスは使用できるものの水道の断水が続いており、手洗いやトイレでの排泄、入浴等がままならない状態でした。各避難所を巡回し、避難所全体のアセスメントや避難所内の環境を確認し、個別介入として要介護者や高齢者の方々の動作確認・環境調整などを行いました。今までJRAT発足から運営に携わり災害関連の講習会等に参加していたものの、実際の災害現場での活動は初めてで、現地でなければわからないようなことが多々あり、非常に得がたい経験となりました。この経験をもとに、必発するとされる南海トラフ大地震やその他自然災害時に今回の経験を活かすとともに、改めて平時からの備えの重要性を再認識するに至りました。加えて、今回の活動は4日間のみで、私達の後には、他の地域JRATチームが活動していくという流れで、今後の活動の継続性が重要であり、当和歌山からも第二・第三陣と支援を続けていければと思います。この報告を通じて、JRAT活動に少しでも興味を抱いて頂き支援の輪が拡がる一助となれば幸いです。

 

和歌山JRAT事務局

和歌山県立医科大学附属病院

橋本浩実

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